【39w0d】私の出産記録③**陣痛から誕生の瞬間まで**
7時過ぎ~11時頃*陣痛⇒休憩⇒陣痛⇒休憩…の繰り返し。陣痛促進剤を投与
病院に着いてから、ずっとお腹は痛かったのですが、どんどん痛みが増してきます。
キューンと下の方に子宮を引っ張られる痛みだったのが、手で握りつぶされそうな強い痛みになってきました。
「このままでは子宮が破裂するのでは?」とも思った程です。
お腹に着けていたNSTの機械は、陣痛が来ると相変わらず赤ちゃんの心音が下がっている様子を表していたようで、NSTの用紙を見ながら夫が「あ、また危険水域に入ってる」とか「今は大丈夫みたい」とか、報告してくれました。
私としては順調に陣痛を体感しているつもりでしたが、助産師さんによると「陣痛が進んでいない」とのことで、陣痛促進剤を使うことになりました。
私のイメージでは「陣痛促進剤=スムーズに陣痛が訪れる=痛みも和らぐ」という感じでしたが、全然違いました。
お薬の良い影響なのだと思いますが、陣痛促進剤の点滴を始めてから、余計に陣痛が辛くなりました。
陣痛と陣痛の合間の休憩の時間には眠ってしまうことが多く、夢を見ていました。
大学時代の友人と過ごす夢が多く、不思議と赤ちゃんや夫が出てくることはなかったです。
しっかり夢を見て眠っていても、数分でまた陣痛がやってきて強制的に起こされてしまいます。
自分の体内時計的には結構な時間が経ったと思っているのに、実際には数分しか経っていなくて、いったい何回こんな痛い思いをしなければいけないの?と絶望的な気持ちにもなりました。
それでもまだ陣痛の最中に時計を見る余裕はありました。
11時過ぎ~13時30分頃*痛みMAXで記憶が曖昧…
徐々に陣痛の間隔が短くなっていきます。
もう時計を見る余裕もなく、記憶が曖昧なところもあります。
助産師さんは付きっ切りではなく、数分ごとに様子を見に来る感じだったのですが、夫曰く、助産師さんが来る度に「行かないでー」と言ったりしていたそうです。笑
陣痛の痛みは多分この時が最大だったと思います。
それまでの「子宮を手で握りつぶされそうな痛み」に加えて、「強烈な便意」がやってきました。
便を出したいのに出ない、力んでも出ないというような辛さです。
私は酸化マグネシウムを服用していたのですが、それでも数日前から便秘気味だったので、今になって溜まっていた便が出てしまうのではないかとハラハラしました。
助産師さんに便が出そうだと伝えると、「みんなそうですよ、もうすぐ産まれるということですよ」とさらりと言われました。
みんなそうだと言われても、もう排便してしまうのではないかという不安でいっぱいでした。
いくら立ち合い出産希望でも、排便の瞬間には夫に立ち会って欲しくないです。
痛みだけでなく便意への不安にも耐えながら、赤ちゃんが出てくるのを待ちました。
この頃には赤ちゃんの心音が危険水域に入ることが少なくなり、ギリギリだけど大丈夫な状態をキープできるようになっていたので、もう緊急帝王切開の心配もなくなりました。
私もそうですが、夫は前日の夕食から飲まず食わずでずっと付き添ってくれていました。
恐らく疲労困憊していた夫を見て、助産師さんが「もう少しかかるから、旦那さんは食事してきてください」と声をかけていました。
13時30分~*誕生の瞬間
夫は近くのコンビニで軽食を買って控室で食べたようで、すぐに戻ってきてくれました。
するとそれまでは「力まないで」「深く呼吸して」と言っていた助産師さんが子宮の開き具合を確認した後「もうそろそろだね」と言ってくれました。
子宮の開き具合なんて自分では分からなかったので、痛みから解放されて赤ちゃんと会えるという嬉しいことなはずなのに、「もういいの?もう産まれるの?本当に?」と何だか不思議な気持ちになりました。
それから何回か陣痛を耐えた後、それまではいなかった男性のお医者さんがやってきました。
どの先生の時に出産することになっても安心できるようにとなるべく色々な曜日で健診を受けていたのですが、日曜日に出産することになり、普段の先生方がいらっしゃらず、結局初めて会う先生に担当していただくことになりました。
助産師さんの人数も増え、下半身側に3人、上半身側に夫がいる、という状況でようやく「力んでいいよ」と声がかかりました。
それから夫に「2回くらいで産まれるから、カメラの用意していてくださいね」と声をかけているのが聞こえてきました。
バースプランに「家族3人で写真を撮りたい」と書いていたからか、気を遣っていただけました。
2回か3回力んだ時、「赤ちゃんが出にくそうにしているので、会陰切開しますね」と言われ、麻酔をした後、切開されました。
その瞬間は麻酔をしているので痛くはないですが、「あっ、切ってる!」というのが分かりました。
それからもう1度力んだら、何かが出てくる感覚がありました。
上手く説明できないのですが、するんっというより、ぬるぬるっと「大きなものが出てきてる」という感じでした。